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今まで「猫は爪をといでいる」と言われていますが、実際は「爪で引っ掻き傷と足の裏の匂いをつけ」自分の存在をアピールしているTマーキング行動Uなのです。我々が引っ掻いている対象物を思い出してください。比較的軟らかい材質の柱・壁・木製の家具、「ふすま」やソファーなどを引っ掻いているでしょ。それらは、「前足の堅く鋭い爪」をと磨できるほどの素材ではありません。たまたま爪がひっかかって傷がついているだけで、けっして爪をといでいるわけではないのです。我々の「ひっかき行動」は、家の中や出入口に近い屋外など自分のテリトリー内で行います。
しかし引っ掻くことで、もろくなった古い爪が剥がれ落ち、新しい鋭い爪に交換されたりします。猫が引っ掻いた場所を観察してみると、抜け落ちた古い爪のかけらを見つけることができます。でも猫は歯で古い爪を取ることもできるので、爪の状態を保つために必ず爪とぎが必要というわけではないのです。
我々の引っ掻き行動は、猫の縄張り意識からであると理解してくださいね。例えば、よその猫が家に近づいてきたりすれば、本能的に縄張り意識を行動で表現したりします。その際の引っ掻く対象は、垂直に目立った、感触の良いものを選びます。だから部屋の中で目につく、柱や壁やイスやソファの角が、引っ掻く対象となってしまうのです。我々は引っ掻くと同時に臭いを付けているので、一度引っ掻くと、ずぅ~っと同じ所ばかりを引っ掻かくようになります。
飼い主の皆様にはいろいろご迷惑をおかけしていると思いますが、猫の本能ということをご理解いただき、どうか温かく見守ってやってください。近年、ストレス解消のため、あるいは興奮を押さえるために引っ掻く仲間も増えています。猫にとっても暮らしにくい世の中になってきましたが、いずれにしても、けっしてやめさせようなんて思わないで、然るべき対処法でご対応ください。
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