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十七日目 驚いてばかりのちい
平成10年9月4日(金)晴れ  広州In中国(1元=16円)


 昨夜はひどかった。201でシャワーをちいがあびてたら、風呂場から水漏れ、リュックなど少し濡れてしまった。こじが発見し「ちい、何かお前持ってきたか。」と、疑われた。私じゃない。原因は壁に、隙間があるらしい。ボーロこんな所、泊めるなと思いフロントへ行って、おばさんにジェスチャーしたが?と言う感じだったので、つれてきた。すると、おばさんは、モップを2本置いて行ってしまった。何だかわからず、ちいもモップでふいた。しかし、こじが「毎晩、こーせーちゅうんかい。」と言って、ちいも目が覚めた。そして、今度おじさんを連れてきて説明した。紙、又紙とペンの登場である。こじは、紙に「201×他移」と書いた。すぐ通じてた。がおじさんは考えていた。考えてる場合じゃない。答えは、1つだ。しぶしぶ202を開けてくれた。荷物を移動した。ここはエアコンがあった。おじさんは、150元と言っていた。こじは、イヤそうな顔をした。おじさんも同じ顔をした。そして結局110元にしてくれた。と言うか、110元の部屋になった。エアコンが止められた。ちいたちは、110元ならどっちでもいい。しかし、事務的だと思った。夜は仲々寝つけず起きていた。が、また眠ってしまった。しかし、蚊に起こされ、深い眠りをしていない。1時間毎に起こされてた。刺されたくないので、寝袋を全身にかけて寝ると、全身ものすごい汗で暑く起こされ、かけないとボコボコに、さされる。朝というか昼、起きた時は、寝不足で不快であり、ボーっとしてしまった。苦しい。かと思うとトイレの匂いが、部屋全体にして、くさいくさい。もう、ここは宿じゃなく、地獄だ。こじに「ちいもうあかんわ。」と言うと「こんな所でそんなん言っとったら、インド行かれへんでー。」と言われたが、その時は、もうギブアップと思った。まあ今夜は、蚊帳をつってTRYしてみようと思うが。気をとりなおして、今日は中山記念堂にでも行こうと、12:00位に宿を出てバス停に行った。日が強かった。香港なんか目じゃなく暑かった。足と手は黒く日焼けした。バス停には地図を売っているおじいさんがいた。そして、また広東語で一方的に話してきた。こじは、「まてまて、わからん。」(日本語で)などと日本人に言うみたいに言っていた。バス教えてほしいと、ジュスチャーや紙に書いて言うと、間違ったのを教えてくれて、こじが気付き「ちがうやろ、こっちやろ。」と言って正しいのを聞き出した。なんだかんだでおじさんバスマップ持ってたので、5元で買うと、4元にまけてくれた。中国にもいい人もいるもんだと思った。バスは巴士と書く。タクシーは的士である。とにかく272番のバスにのり、広州の古い駅に向かった。すごかった。中国のバスにのったの初めてのちいは、悲鳴をあげるばかり、もう車線変更の時や右左折の時、他の車、バイク、人にぶつかりそうなのである。あと10cmとか。でも誰も動じない。ビックリしてるのは、ちいだけである。また運転手の運転があらいあらい。山道(ビクトリアピーク)どころではない。そしてぶつかりそうになると、急、メッチャ急ブレーキである。ちい前の座席に投げ出されました。もう苦笑いだったが、内心、楽しかった。こじが上海に行った時、初めてバスに乗ったらバスが人をはねたそうだ。運ちゃんは、人に怒鳴り、人は足を引きずりながら逃げてったって。大丈夫なのか、ドンと音がしたと言う。信号がない。信号の変わりに警官が道路の真ん中に立って笛でやってる。そんなのあまり意味ない。こじに、なんでこんなに、中国は道路が整ってないの?と聞くと、道を整えるお金がないと言った。可哀想になった。なぜ国によってこんなに貧富の差が大きいんだろう。もし日本も高度経済成長がなかったら中国と同じだったとちいは、思った。しかし、中国の人達も、これが当たり前と思い自分達のいい様に上手にやっている。とにかく中国は道路状況もすごかった。駅に降りるとロータリーも道も歩道もクソもない。交通ルールなどなくバスの間を人がすり抜けていく。そして、ちいたちもすり抜けた。こじは上手くなっている。ちいは、怖くて走った。するとこじに走る方が車が歩行者のペースがわからず危ないと、教えてくれた。そうだよね。でもこわくてつい走って...。もう気をつけよ。駅は、来た時の広州東駅なんてもんじゃない。人人人、とにかくどっからどうやって集まったこの人数と言う具合でここで書いてもそのスケールは伝わらないと思うがすごい。こじは、中国の総人口10億人と言っていた。そのほんの一部かも知れないが、ちいには、10億人に見えた。今日は、朝から、驚いてばかりである。バス、道路で驚き、駅を見ただけで驚いた。ちいに言わせると駅は観光地である。いろいろな人がいる。メロン、長細いオレンジ色のを切って売っている人が沢山いた。おいしそうだが、お腹を気遣ってぱす。お団子売り、ジュース売り、変なジュース売り、宿の客引き、寝てる人、座ってる人いろいろである。でも日陰は、更に人が多い。他人などかまわず、全員すしずめの様に日陰にびっちり。面白い光景である。日本人なら間をあけたりするものだが。そして水を1本買ったが中国の水は、まずく、ちい、こじ1口飲んで捨てた。昼食は節約と、パンとコーラー、ちまきを買った直後に、おいしい食堂を発見したが、買った物がもったなく、これを昼食にする事にした。しばらく歩いた。マックや7−11を発見して嬉しかった。そして公園に3元で入りパン、コーラーを食した。しかし、ちまきが、納豆入りで糸をひいていた。香港で成功したので、つい買ってしまったが、失敗だった。公園を歩いてTV塔、美術館、サッカー場などを見た。写真も撮った。そしてまた歩いて歩いて中山記念堂についた。また5元とられた。中は、工事中であったが、建物の偉大さ、色のあざやかさに感動した。写真と違ってすばらしかった。工事をしていたけど見に来て良かったと思った。町をブラブラした。古いものと新しいものが、ごちゃまぜ。でもどう見ても50年以上前の日本である。こじと「ここ中国50年たったら日本みたいになると思うか?」ちい「ならんよ。」こじ「日本は50年でなったんやで。」こんな会話をした。社会主義で50年やでー。まあ、とっても楽しみであるが、また中国にちいたちくるの?香港は、米、英人などや日本人が沢山いたが中国は、さっぱりみかけない。駅で米女2人、公園で男2人女1人の英人を見たきりである。きついもんね。中国。そして百貨店などもふらついた。ここは、日本の、ヨーカドーかな。人が全く入ってないのに店員だらけ。しかし一番上のゲームコーナーだけ人がいた。夕飯は念願のマックにした。2人で35元やっぱり高いが、今日ぐらい許してくれー。マックは人が沢山、のろのろしてたら、ちい、こじ注文ビリになってしまった。沢山の人口で生活している中国人は、要領がいいと思った。スーっと入ってスーっと行ってしまう。国の習慣だと思った。感心している場合ではない。マックの店員で1人だけ英語が話せるお姉さんがいた。感じがいい。日本語も少し話せると言ってた。他の店員に広東語でせめられた時、そのお姉さんに助けてもらった。マックは高いのに中学生や高校生が入っている。なぜとこじに聞くと金持ちやからな。と言った。ちいは、またビックリした。日本では、学校に行くのが当たり前なのに、行きたくても行けない子もいるんだ...。又、行ける子は、こんな所で、こんなもん食べて...。貧富の差がある事は悲しい事である。日本は、そんなにないから、つらい思いする事もないが、ちいはせつない気持ちになった。自分も日本に帰ってから、がんばって働かなければと、なぜか、今、強くそう思った。子供のためにも。いろいろあったが夜も遅くなり、バスで帰る事にした。バスを待ち、違うバスが来たので見ていたらすごかった。乗る人々が自分のバスに近づいていき、体がバスにあたっている。バスは、ゆっくりながらも動いてるのに、足でもひかれてしまうよ。何てこと、と思った。そしてちい達も帰るバスが来たので乗ろうと、歩いていったら、一気に人が15人位ちい達の前に入ってきて乗っていった。バスは、満員で...。こじが財布をあやこやしてると、バスは、しめようとした。こじは、手を入れてのろうとする。バスは、ドアを閉めようとする。力くらべだ。おかげでこじは、手をバスのドアに2回はさまれた。そして、“もーえーわ”と言う感じであきらめた。ちいも思った。もーえーわ。あと2人ぐらいのせろよ。それより、のった中国人の要領の良さにも少しあきれた。さっきは、国の習慣だとか思っていたが、この国に来た以上、何でもこの国のレベルになって生活しなきゃいけないと、バスに教えられた。バスありがとう。いい教訓になったヨ!!次に自分達のバスが来た時は、ちい中国人のまねしてみた。手をあげ“おーおー”と声を出し動いてるバスに、体をすりつけていった。こじよりも、他の中国人よりも先に、一番に行ってやった。やれば出来るものである。パックパッカーパラダイスを思い出した。マユラさん他の国に行った時も中国のくせがぬけず、走ってしまったりすると。この調子では、ちいもそうなりそうである。無事バスにも乗れたが、このバスは、行きと違いメッチャこんでた。ちいも小さくなってのった。少しずつ人もへり座った。ちい達は終点だから長い。交通渋滞も昼間に増しすごい。1時間位バスにのっていた。それで1人1元(約16円)である。今日もまたいろいろな物、事が見れて充実した、いい1日になった。疲れて宿でゆっくりした。TVを見ていたら朋友をやっていた。うれしかった。香港もやってたし。朋友もがんばってる。ちいたちもがんばらなきゃ。



はみだし情報
*マックはどれも同じおいしかった。
*中国は、香港と違う当たり前だが。しかし、今は同じ国である。イギリス文化と中国文化でこんなに差が大きいのはすごい。同じ時代、年数を歩んでいるのに文化や習慣などの違いではっきり違った2つの別々のものが出来上がるなんて...。



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