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十五日目 中国に教えられた
平成10年9月12日(土)快晴  上海 In中国(1元=16円)


 今日、朝方ちいのお腹が崩れる程痛かった。痛さの余り動けず、疲れてたのか昼までぐっすり眠った。こじはゴロゴロ歩き方を読んでいた。ちい目覚め、まあ良くなっていた。さっきは、死ぬかと思った。目がまわりテレビのじらじら画面、顔と手は、冷たく汗が出てきた。トイレで吐きそうになり、こじを呼ぼうとした。ベッドまで歩くのもやっとだった。しかし今は良くなってホッとした。こじは、今日は寝てなさいと言ってくれた。しかし、さっきに比べると天と地で生き返ったから出かけてしまった。いつもの様に、お姉さんが金の請求に来て、払った。昼ご飯は、ケンタッキーで食べた。またファーストフード、少しは食にも気を付けねばと思ってるが、まずいのが嫌でついつい。許して。食べ終わると、トゥクトゥクでとりあえず上海站に行った。な、なんとあの以前乗ったおじさんだった。反対口に出たくなかったので、こじと地図を見せ何度も出口を言ったのに、また反対に送りやがった。こじは、反対に行けと言ったが、おじさん、モソモソ広東語で言い訳してきやがって、ちい疲れて、もういい。ここで降りて歩こうと、5元払っておじさんとバイバイ。おじさんは笑顔だった。笑顔の場合じゃないこっちは。を歩いていると、宿の客引きおばさんで、友達になった人が、こんにちは、と言ってきた。ちい、こじもニコニコで手を振った。こんなに広い站でも会うもんなんだと思った。そして、郵便局へ行って、昨日書いた手紙を出した。出す所が良く分からず、近くで国際Letterを書いてたおばちゃんに聞くと教えてくれた。おばちゃんはシカゴに出す手紙だった。中国からシカゴかすごい。でも中国人の人の名前だった。無事に届きますように。こじが上海站の郵便局で届かんかったら、どっから出しても届かんと言っていた。確かに・・・。手紙を出し64番のバスに乗って今日は、豫園に行った。(写1)(写2)中国上海といえばここだ。バスを少し間違え一度、乗り直したがすぐに着いた。入り口でどう見ても日本人らしい人がいた。こじが、こんにちは、と言うと、その人もこんにちは、分かりますか?と地図を出してきたので教えてあげた。その人は学生で上海一週間、明日北京に行くそうだ。列車が学校で申し込んだので高かったと言っていた。別れてこじと2人で豫園に行った。お土産屋さんは、沢山あって、どれもメチャ高い。1つも買ったれへんかった。豫園は、とても中国らしい趣のある建物で中国に来ているという感じがした。日本人や外国人も沢山いた。写真も沢山とって上海をまた1つ制覇した。随分歩き、おいしいごはん屋さんを探したが、見つからず、結局、南京路の日本食やさんに入った。久しぶりで、心がはずみうれしいを通り越した。こじはカツ御膳、ちいは、フライがいっぱいのっているカレーを食べた。米も光日本米、こじは味噌汁と漬物を食べ泣いていた。いつも日本のファミレスで全部食べきる事はないが、今日は、野菜、果物不足な今日なので、葉一枚も残す事なく食べきった。日本のレベルでは普通の店なのに、ここに来たら心からおいしい物に感じる。久しぶりの栄養補給が出来て涙がちょちょ切れた。つらいのは、金を払う時で100元ちょっとうーん。パッカーにとってはキツイ金。日本食屋だから、日本人も沢山いたが、スーツ、ネクタイで当たり前そうに食べてた。ガツガツ日本人は、ちい、こじ2人だった。南京路の夜は華やかでネオンも光り、また中国じゃないみたい。しかしレストランは落ち着いた。日本のファミレスにいるみたいだった。いい一時だった。夜も遅くなり、21番バスに乗り、次に40番バスに乗って宿にちゃんと着いた。こじは、ちゃんと降りる所とかも分かっている。車内放送は全くわからんけどこじは、巴士に乗る時は必ず地図をおって見ている。えらい。感心してる場合じゃなくちいも一応見ているのだが・・・。今日も再び、こじは頼りがいがあり、しっかりしていると感じさせられ、自分も、もっとちゃんとしなければと思った。そんな訳で無事宿に着いた。帰り道に、水の話しを2人でした。ちいが「中国人が日本の水飲んだらお腹痛くなるの?」こじ「そうや。中国は硬水、日本は軟水やからな・・・。」ちい「へー、他に硬水の国は?」こじ「日本以外全部そうなんちゃう?」ちい「へー。日本だけなんだ軟水。」そんな話しをした。しかし、こじは本当にいろいろな事を知っていて、教えてくれる。この物知りさには驚かされる。5年近く一緒にいるが、いつ知識を身につけてるのだろう?5年も前から知っている事なのか。なぞである。ちいも、こじみたいな人になりたい。物知りと言う事もそうだが、行動力があり、粘り強く、頑張り屋のこじみたいになりたい。水の話しに戻り、こじにそんな事知っているの?と聞くと、それくらい誰でも知ってる。だいたい、そんなもん、どんな本にも書いたーるやろ。と言われた。確かに、本をもっと読まなければ・・・。一応読んでいるが。しかし、私の周りの人(友達)などで、そんな事知っている人は少ないと言うかいない。水に限らず、こじの知ってる事で、常識な事でも、友達など知らず、自分に、入ってこない事をこじは、私に教えてくれ、自分にとって刺激になる。うまく表現出来ないけど。ちょっと、こじの事を考えた。こじと出会って3年で結婚し、今は、私の夫だがそれは、1つの役割というか面であり、時に、友達みたいにバカ言ったりして、でも、この旅の大先輩であり、先生の様にいろいろ教えてくれ、父親の様に守ってくれる。私のこじは、私には本当にかけがえのない人だと、この旅に来て再び実感させられた。私の自慢の宝物だと思う。こんな事も、まんねりの日本の生活をしていて感じただろうか?中国に来て、怒っている人が多い。腹立つ事もおかげで多く、一つ一つあげていったらきりがないし、ちょっとづつあげていったって数え切れない。ちいは、中国に来て何度怒った事か、トイレに入ってて、何もしてないのに、オヤジに怒鳴られたり、順番待つ事が出来ない大人なんてビックリ、ちいの教え子たちだって、順番こにトイレやってるのに。それから、道の真ん中を歩いて後ろを歩く人の事を考えないカップル。おかげでぶつかったり、壁に当たったり。まだまだ思い出せばきりがないが。ちいは、そんな時に日本の様に怒った。日本人が日本人に日本でやったら当たり前に切れる事だ。するとそんな時、こじはいつも笑ってる。ちいが怒っているのに・・・。ちいは、また怒って、何で笑ってるのー。と言うと、2人で怒ってたってしゃーない。ここは中国やで。人間ちゃうでー。と言った。ちいは、それから怒らなくなった。ちいなりに考えた。常識や礼儀がある社会で育ってきたちいにとって考えられない感覚であり、日本と同じ感覚でやっててら生きていけないんだと言う事に、自分自身で体験し感じさせられた。こじは、今思えば、中国がよく分かっていたんだと思った。あの時は、笑ってるこじにも腹立ったが、今は、笑えるなんて、すごいと思う。日本人が大人だったら、中国人は自己主張の強いただの子供だと思う。思いやり、人のため、ありがたさ、感謝など考えられない中国人は、ちいにとっては、まだ小さな子供。人間ってそれらを持って生きていけた時、みんなが、いい気分になりいい社会になると思うが、中国は、そこまでのレベルにないのだ。かと言って日本が全てそろってるとは思わないし、自分自身も不足している事は沢山ある。中国に逆に教えられた。私ももっと以上の様な事を持って生きていかなければなと、強く感じさせられた。おかしなものである。中国には、以上の事は、1つもないのに、それなのに、教えられるなんて、そんなもんなのか。ちいは、自分では、短気ではないとは思うが、短気な所もあると思う。今まで日本にいる時も、嫌な事、嫌な人の事、深く深く考えてしまい、怒れて怒れて仕方なかった。怒る事って生理的な事であるが、自分の気分を悪くしてしまう嫌な事だ。こんな事思う。気付いたのも中国に来て、生まれて初めてだ。だから、楽しく生きたかったら生理的不快感とのたたかいだと思う。自分の人間性が小さかったためちいは、すぐに怒っていたのだと思った。自分が大人になって、と言うか1つ上の段から自分を見つめ、他人を見て、1つ面だけでなく、いろいろな面から物事を考えられていたなら、日本にいる時、自分の力で楽しい生活がもっともっと出来たと思う。今、日本での嫌な人、事の物事を思い出せば、中国人と同じだと思う。私の力でどうこうなりゃしない。だったら、自分にとって嫌な事には、変わりないのだから、どうしようもない事は、自分の考え方1つを変えれば良かったのだと気付いた。今思えば、日本での不快な事、苦しい事、嫌な事も中国での以上の事も同じ事。自分の考え方1つでどうにでもなる。本当に日本に居る時じゃ気付かなかったし、ずっと甘えた考えをしていたと思う。今これを書いていて涙が出てきた。まだ私の人生やり直せる。そう思う。はじめに中国に来て良かった。他の国に行く前に中国で、鍛えられた気がする。自分自身の事も1つ見つめ直せた。もうこれからは、大人の視界で物事を見ていける様努力しようと思う。日本に帰ってからだって、この事、絶対忘れない様に念頭に置いておく。キツイ国、中国。なのに教えられた事がいっぱい。しかも先進国よりも、感じる事も多く、庶民の町など見所も沢山あった。来て良かった中国、これからもまだ、こんなもんじゃない苦しい事や嫌な事、つらい事が旅においても人生においてもやってくると思うが、今日感じた事を忘れないで、自分自身努力して行こうと思う。そして、今日感じた事は、私の人間性や人生を大きく変えてくれると思う。BUT何度も言うが、人間は、今が本当の自分ではないと思う。努力次第で、目標やあこがれの人になれると思う。



はみだし情報
* こじは韓国でバナナを買った。ハングル文字でバナナは
   
* 重慶大厦のインド、黒人たちたちは、もうここに、住み着いて、仕事をしているらしい。ちい同じ屋根の下にいっぱい民族と寝てるんだよ。でも同じ人間だけど。
* 韓国はハングル文字でさっぱりだったが香港は漢字なので意味はわかる。
* 韓国は韓国語でさっぱりだけど香港は広東語でさっぱり、BUT香港は英語がよく使われている。


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十五日目 中国に教えられた 写真展(1/2)
平成10年9月12日(土)快晴  上海 In中国

(写1)豫園周辺にいた物売り


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十五日目 中国に教えられた 写真展(2/2)
平成10年9月12日(土)快晴  上海 In中国

(写2)豫園周辺の交通渋滞


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